保津川下り

保津川下りのコースは2時間と長く聞こえますが、流れの緩い場所からスリル満点の激流スポットまでバラエティ豊かなコースになっています。「小鮎の滝」と呼ばれる、小さな滝も途中で見ることができます。また、どの季節でも楽しめる保津川下りは春は新緑、夏は山景色、秋は紅葉、そして冬には雪景色を味わうことができます。

保津川下りの面白さは、そのスリルと圧倒されるような景色だけではありません。船を操る船頭さんは、2時間の長旅を盛り上げてくれる欠かせない脇役的人物。またその土地のスペシャリストなので、頼れる観光ガイドでもあります。保津川下りを楽しむ際は、是非船頭さんのお話にも耳を傾けて、より濃い思い出を作りましょう。

保津川下りが終盤に近づくとやってくるのが、船上のコンビニと呼ばれる琴ヶ瀬茶屋。大正8年に創業の老舗であり、108年の伝統を持っています。そこで売られているのはいか焼、おでん、みたらし団子、ジュース、ビール等と渓流を眺めながら食べるのにぴったりな食べ物ばかり。保津川下りだけでしかできない経験をしてみましょう。

もっと自然を体感したい！という好奇心がある方におすすめなのが、保津川ラフティング。嵐山まで3時間がっつりと急流下りを体験することができます。渡月橋をくぐるという貴重な体験ができるのもこの機会のみ。いきなり急流を下るのはハードルが高い…という方には、穏やかな流れを楽しむことができるファミリーコースが用意されています。

JR亀岡駅から徒歩で行くことも可能ですが、より観光エリアを楽しみたいなら嵯峨野観光鉄道の「トロッコ列車」がおすすめです。終点のトロッコ亀岡駅からは、保津川下り乗船場行きのバスが利用できます。亀岡周辺の観光名所は京都市内に比べると少ないため、嵐山からトロッコ列車、保津川下り、嵐山の順に回るのが良いです。反対に、車で乗船場に来るか、亀岡方面の観光や宿泊が予定されている場合は、乗船場から保津川下り、嵐山、トロッコ列車、最後に亀岡の順序が適しています。