石切劔箭神社

石切劔箭神社は約2700年前に創建された神社です。可美真手命（うましまでのみこと）が、父の饒速日尊（にぎはやひのみこと）を生駒山の宮山に祀ったことに起源を持ち、饒速日尊と可美真手命の二柱が親子で祀られています。社名の「石切劔箭」は神徳と威厳を表すもので、岩を切り裂き貫き通す偉大な力を象徴しているのだとか。

石切劔箭神社は「石切さん」や「でんぼ（腫れ物）の神様」という愛称で親しまれ、病気平癒のご利益がある御百度参りが全国的に有名です。昼間の参拝が一般的ですが、24時間参拝可能ですので深夜に参拝する方も。お百度参りは、お百度石と呼ばれる石碑から本殿までを往復しながら一心にお参りすることを百回繰り返すことで成就するとされています。授与所には100本のお百度紐が用意されていて、お百度石を往復する度に紐を折って、数え間違いを防ぎます。

石切劔箭神社は「でんぼ（腫瘍）の神様」として知られ、劔箭（つるぎや）で腫れ物を断ち切ると言われています。特に「腫瘍（ガン）を含む病気平癒」ご利益があるそうです。御百度参りをする人々は、病を患う本人や大切な人のために心を込めて参拝しています。病気のため本人が参拝できない場合は、家族や友人が代わりに御百度参りし、祈願後にお守りを受け取り、病気を患っている方に渡すことも可能です。

石切劔箭神社では、祈願者本人でも代理の方でも、参拝後にお守りの授与を受けることができます。特別なお守りとして「なで守り」と呼ばれるものがあります。これは夏季大祭の大幣の紙垂にくくりつけられた布袋の中に入った御米と紙片で作られたもので、身につけるだけでなくお守で患部をなでることでご利益が得られるとされています。お守りでなでる際には「石切大神」と唱え、中に入っているお米は毎朝1粒ずつお水でいただきます。毎日これをくりかえしたら、1週間後に参拝して、納札所へ納めることでお守りの効果が実感されると言われています。

石切劔箭神社周辺には石切丸公園や枚岡神社など、魅力的な観光スポットが多数存在していますが、その中でもぜひ散策していただきたいのが石切参道商店街です！石切劔箭神社から生駒山に向かう参道沿いに広がる商店街では、飲食店やお土産物屋、占いなどが楽しめるほか、昭和レトロな雰囲気のお食事どころも人気です。この商店街はテレビのロケ地としても知られ、関西ローカル番組やドラマの撮影にも使われているんですよ！