元寇遺物や考古資料の展示だけでなく、VRコーナーやトリックアートも楽しめる松浦市立埋蔵文化財センター。歴史や文化に興味がある方は必見です。元軍の兵士が使っていた興味深い遺物も見られます。体験型の展示内容で、思わず写真を撮りたくなるスポットです。
昭和55から開始された鷹島周辺の海での遺物調査と引き揚げ作業によって、数多くの貴重な元寇遺物が発見されています。
長い間海底に埋もれていた遺物は、引き揚げてそのままにしておくと、腐食したり、塩分の結晶化に伴う変質、さらには急激な乾燥による収縮、変形を起こします。
これを防ぐため埋蔵文化財センターでは、脱塩・保存処理などの作業を行い遺物の保存に万全を期しています。
○施設名の変更について
2017年4月1日、「松浦市立鷹島歴史民俗資料館」、「松浦市立鷹島埋蔵文化財センター」を統合し、「松浦市立埋蔵文化財センター」に再編しました。
【2018年3月13日(火) リニューアル】
〇新しくなった展示施設
エアタイト(調湿)機能を有した展示台を導入し、これまで公開できなかった遺物を展示。
照明をLED化し展示内容によって照度を変更することで展示室内がよりみやすい空間になっている。
〇体験して楽しむ
3Ⅾ(三次元)のトリックアートは絶好の記念撮影スポット。デジタルカメラやスマートフォンを通して、蒙古襲来の舞台へタイムスリップすることができます。
鷹島2号沈没船の立体模型も設置され、CG(コンピュータグラフィックス)で見ていた元寇船の全体像を立体的に確認することができます。
また、てつはうなどの模型に触れてスケール感を体験することも可能です。
(注意)テレビ・雑誌等の取材については、必ず事前に松浦市教育委員会の許可を得ておく
必要がありますので、松浦市役所 教育委員会 文化財課(0956-72-1111)までお問い合わせください。
見どころ
ポイント 1
鷹島周辺から発見された元寇遺物の展示
松浦市立埋蔵文化財センターには、鷹島周辺の海底から発掘された元寇遺物が展示されています。管軍総把印や陶磁器、銅製品、石製品、鉄製品、土製品など多彩な遺物が収蔵されており、VRコーナーやトリックアートも楽しめます。保存技術の導入によって今まで見られなかった遺物も見ることができます。歴史好きには必見のスポットです。是非訪れて、日本史上最大級の事件を紐解いてみませんか?
ポイント 2
3Dトリックアートで蒙古襲来の舞台へタイムスリップ
松浦市立埋蔵文化財センターでは、3Dトリックアートで蒙古襲来の舞台へタイムスリップできます。元寇遺物の展示に加え、VRを通して元寇船を見たり、火薬とともに陶片や錆鉄片が入った石弾的当てゲームも楽しめます。全国でも珍しい水中考古学の施設であり、深い知識を得ることができます。歴史ファン必見の体験型施設です。是非足を運んでみてはいかがでしょうか?
ポイント 3
VRコーナーで臨場感あふれる体験が楽しめる
松浦市立埋蔵文化財センターのVRコーナーでは、海底から発見された元寇遺物や考古資料など、貴重な展示物も見どころの一つです。CGで再現された元寇船を360度回転させて確認することができます。また、3Dトリックアートで蒙古襲来の舞台へとタイムスリップしたような気分を味わえる記念撮影スポットもあります。歴史に触れる臨場感あふれる体験が楽しめます。是非足を運んでみてはいかがでしょうか?
ポイント 4
元軍兵士が使っていた興味深い遺物も見られます
松浦市立埋蔵文化財センターには、元寇遺物が展示されており、中でも元軍兵士が使っていた興味深い遺物が見られます。カブトや手榴弾などの当時の兵器や生活用品も多数展示されています。また、鷹島海底遺跡から引き揚げられた遺物の解説映像もあります。歴史や考古学に興味がある方は必見です。是非訪れてみて、日本史上最大級の事件を知ることで歴史的な感動を得ましょう!
基本情報
英雄たちの選択で元寇の船の発掘をやってて知った場所です。
海中考古学って、最近知りました!
元寇の事も「台風が来て沈めてくれた」の認識でいたのですが、当時のお侍さんが頑張って撃退していたですね!
ビデオで説明もあるからわかりやすいです。
それと…展示のイラストが面白くて!
調べたら…昔「元寇パノラマ館」なるものが福岡にあったそうで、そちらの絵なんですね!とても面白いです。
700年前の元の船の現物が、防腐処理されてます。それも凄いのですが、処理途中も見れる!
色々な意味で贅沢な展示でした。
ふと思ったのですが…
日本の海底にはこんな風に眠ってる遺跡が沢山あるのかな?
考古学の方、是非掘り起こして下さい。
元側の将軍?将校?の印鑑が見つかった話も面白いなあ…!ここに来ないと知らなかった事が沢山ありました。
アンゴルモアも読んだことなかったので
、読んだらまた来ます。
引き揚げられた元の沈没船の一部を見ることが出来ます。大きさを見ましたら、元寇とは大変な出来事だったと実感し、より知りたいと思いました。
とても貴重な遺物です。資料館もとても見やすく作られています。全ての関わっている方々に感謝致します。
鷹島は鎌倉時代に元寇襲来の島で今も血なまぐさい激戦の遺構が残された地ですが、この施設には心底、驚きました。
海底から引き揚げられた大きな碇や、保存液に浸けられたままの木片、沈没した元寇船の一部、そういったものが展示、というよりも、大学・研究施設内に足を踏み入れたかのごとく、一見無造作にそのまま置かれているのです。
ここには、海底に眠っていた数々の遺跡、悠久の歴史を深く刻んできたものと僕たちの間に、大概の博物館や美術館でふと感じるような「壁」、遠目で端から眺めてああこんなモノもあるんだなくらいの傍観するだけの「隔てられた壁」が存在しません。
700年以上も前の歴史の一部が、壁の向こうではなく、すぐ目の前にあり語りかけてくるかのような衝撃。。。
思わず歴史の目撃者になったかのような錯覚。。。
こんな小さな(失礼!)島に、さほどの宣伝もされず(失礼!)こんな素晴らしい施設があるなんて。
歴史好き、遺構マニアは絶対に行くべき施設です。